本日はバレンタインデー！男も女もみな心踊る日だ！
そう、義理であれ本命であれ、誰かしらにチョコレートを贈る日…まあチョコレートに限らないんだけど。
しかしながらこれには参った。人生初、いや生涯で此れきりであろう。
うきうきして過ごしていたら、アイツが俺に渡してきた。勿論期待して包みを開けてみる。
すると
「あの…『干し柿』ってどういうことですか」
「いやあの余ってたんで」
「余ってたからってチョコレートの代用品になるとお思いですか」
「だって家にいっぱい吊ってあるし。帰ってもまだあるし。早くしないといくら干し柿と言えど食べれなくなっちゃうんで、さっさと消化したくて。だったら今日という日を利用しない手はないじゃないですか。ほら、バレンタインだって製菓会社の陰謀だし」
「だからって貰った方の気持ちを考えて！」
「別にアナタのこと嫌いなんじゃないです。むしろ好きの部類です」
「俺はそんなの信じられませんー！！」
…お分かりだろうか。俺は人生で初めてバレンタインに干し柿を貰った。
柿ならまだ（頑張ったら）分かる。みずみずしいし。だが干し柿って…干してあるんだけど。しわしわなんですけど。本人が「好きの部類」とか言ってるけどどう見ても嫌がらせだよねこれ。ちょ、あの、どうリアクションとったらいいか分かんないんですけど
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後輩が干し柿余ってるっていうから「配れば？」と私が言って盛りあがった結果
オチがないんです
でも本当に困るよね
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